製品情報やメンテナンス方法について
お客さまからよく寄せられるお問い合せ内容を「Q&A」形式でご覧頂けます。
雨センサ
晴天なのに雨を検知してしまう場合、どのようなことが考えられますか?
センサー内部の出力トランジスタが破壊されたことが考えられます。
原因は、①新品の場合は、「誤接続・誤結線」
②しばらく正常に使っていてそうなった場合は、「落雷」
が想定されます。
故障品をお送りいただけば、現象(出力トランジスタが破壊)を確認できますがそれ以上の「解析」は困難だと思われます。
耐久性はガラスエポキシ→PTFE→セラミックスとなっていますが劣化要因などはどのようになっているでしょうか?使用環境によって劣化は異なるとは思いますがセラミックスによる耐久性の向上はどのような場合にあたるのでしょうか?
雨/雪センサは屋外設置ですので、紫外線が当たります。
基材部分が劣化して毛羽立ってきます。
毛羽立つと吸湿性が高まりいつまで経っても「雨」/「雪」状態で、「晴れ」信号が出ない状態(極端ですが)となります。
毛羽立ち具合が異なります。
価格表の一覧からはセラミックス仕様の製品はAKI-1805Cですが他の製品については対応可否はいかがなものでしょうか?
予定はございません。
セラミックスで10年の耐久性を実現した製品はどの部分がセラミックスだったのでしょうか?
雨/雪を受ける基板の基材部分がセラミックです。
雨センサーに使われているケーブルはビニル被覆のようで屋外設置に適さないのではと思います。屋外だと、直射日光などにあたり、紫外線によりケーブルが劣化してしまいます。このセンサーを直射日光に当たる場所に何年も設置し続けて大丈夫でしょうか?
雨センサは、「雨センサ」と銘打っておりますが、実際は ①雨検知②河川水位検知 ③アンダーパスの水没検知 ④工場内水漏れ検知 ⑤タンク内水位検知 など様々な用途に使用されております。
そのうちの最も過酷な環境を想定してケーブルを選定しているわけではございません。
屋外で使用される場合は、雨センサ本体の寿命とのバランスを取って塩ビ管、フレキダクトなどを通して使用される会社様もおられます。
もちろん、「3年間は大丈夫だろう」と紫外線に対してむき出しで使用される方も大勢おられます。(定期交換する消耗品扱い)
その辺は、自己責任でご判断ください。
雨の降り始め、終わりを感知してシステムを作ろうと思っています。気をつけることはありますか?
雨センサは雨の降り始めは確実に検知することができますが、雨の降り終わりは センサで水分を検知しなくなってからになります。
リアルタイムに検知することはできませんので、その点をご注意ください。
雨センサをデータロガーで出力確認する場合の機器の接続方法を教えてもらえますか?
白出力は、トランジスタのオープンコレクタ出力ですので、電圧を出しません。
ロガーの入力が、DC24V まで耐えられると仮定しての話ですが赤と白の間に、20~100kオーム の抵抗を入れてください。
そうしますと、白ー黒間の電圧は、
晴れ=DC24V弱
雨 =約 0V となります。
センサについているケーブルに 中継ケーブルを作って対応したいと思いますが、問題ありますでしょうか?
動作確認していただき、御社の確認のもとで使用していただくということで問題ありません。
ハンダ付け、圧着してコネクタで接続 等の方法があります。
雨センサ、雪センサはケーブルを延長した長さで販売も行っています(特注品)。
ご不明点がありましたら、ご相談ください。
AKI-1802は乾燥と濡れの間は4~8mAの間の電流が出力されるのでしょうか?(乾燥気味、濡れ気味といった中間の状態を判別可能でしょうか?)それとも乾燥時は約4mA、濡れ時は8mAで間の状態は取らないのでしょうか?
AKI-1802は、「感雨計」ですので中間の値は出力しません。
乾燥時は約4mA、濡れ時は8mA の2値のみです。
AKI-1801(3線式)を、施工をし易くするために 「なんちゃって 4-20 規格」としただけ とお考えください。
雨センサはどのように出力されますか?
AKI-1801・1805シリーズはオープンコレクタ出力です。
乾時「0」、濡時「1」で出力されます。
AKI-1802シリーズはアナログ出力(4-20mA出力)です。
乾時「4mA」、濡時「8mA」で出力されます。
雪センサを雨センサとして使用することはできませんか?
雪センサは ヒーターで雪を溶かし、その「水分の検知」+「温度」で「雪」を検知しています。
雪センサは設定温度以下にならないとヒーターが入りません。(設定温度以上はヒーターOFF)
雨センサAKI-1805は常時ヒーターONしているため、雪センサは雨センサと比較して 乾き上がりが遅くなってしまいます。
そのため、雨の検知で使用される場合は雨センサをご使用いただきますよう、お願い致します。
雨センサの乾き上がりが遅い場合、どのようなことが考えられますか?
1.雨上がり後、どんより曇った状態が続くと、雨センサ上の水分が いつまで経っても蒸発せずに「雨センサ=ON」のままになります。
2.経年変化で電極間の機材が劣化(主に 紫外線による)して吸湿性が高まっている場合が考えられます。
雨センサの動作原理は?
センサー面の電極間に水分が付着した時の、抵抗値の変化により検出します。
雨センサの設置にあたり、ケーブルを延長する必要があります。使用するケーブルや注意することはありますか?
雨センサで使用されているケーブルは VCTF 0.3mm2 × 3芯 です。
そのため、VCTF 0.3 以上の芯線太さがあれば充分です。
なお、VCTF0.3 は屋外仕様ではありませんので、そこがご心配の場合は、ダクトなどを使って防水・紫外線対策をお願いします。(そこまでやらない人が多いですが。)
また、最大配線長は、100m以内としてください。
そして、AC100V 200V と長い距離を並行に這わせないようお願いします。
理由は、誘導ノイズを警戒してです。金属管に通せばなお可。
それ以上延長したい場合は、雨センサの出力を伸ばすのではなく、例えばリレーの接点出力側を伸ばすのがよろしいかと思います。
つまり、抵抗値の計算よりも「ノイズ対策を重要視する」 という感じです。
雨センサを使える電源はAC200Vで、300Wの誘導負荷をON/OFFしたいのですが、制御部を作ってもらえますか?
ブレーカ と 接続ユニット を使って、最終出力段には コンタクタを入れて作ります。
だいたい、10万円強くらいでしょう。
雨センサのコネクター部 保護等級お知らせください IP**?
コネクタは付属しておりません。ケーブルは切りっぱなしです。
通常、ケーブル長は3mです。
雨センサの取付方向に制限はありますか?
水に漬け込んで、水位計として使っている場合もありますので、方向に制限はございません。
例えば、アンダーパスの冠水検知では、検知面を真下に向けて設置されます。
雨センサのケーブル長を10mへ延長は可能でしょうか?
可能ですがケーブルが特注になるため、お時間いただきます。
ケーブル延長の場合、ケーブルを継ぎ足すのではなく、長いケーブルで1から制作することになります。
一部、在庫がある場合もありますので、その場合は即納可能です。
ガラスエポキシとテフロン、セラミックスの違いはなんですか?
表面の素材の違いで耐久年数が異なります。
センサ交換サイクルは
ガラスエポキシ基材使用 3年
テフロン基材使用 5年
セラミックス基材使用 10年 になります。
通常の用途ではガラスエポキシで充分、セラミックスは山の頂上などメンテナンスのできない場所、テフロンはその中間です。
雨センサの取り付け角度を”20度”とされている理由・根拠は何でしょうか?
1.角度が平らに近づくと、乾き上がりの検出が遅くなります。
2.角度が直角に近づくと、大雨の時にセンサ表面を流れる流速が早くなって、検出不能(晴れ信号になる)になる可能性が高くなります。
弊社のセンサの表面積・電子的感度・材質(水分の弾き具合)などを総合的に(発売から35年の実績より)勘案しまして、20度とさせていただいております。
雨センサの取扱説明書には、センサーの取付角度は水平に対して20°以下とありますが、取付金具は、取付面が垂直になっています。どのように取り付ければいいでしょうか?
穴の箇所に合わせていただければ20℃以下になるように設計されています。
下記にイメージを掲載しますので、参考にしてください。
雨センサ AKI-1805のヒーターは連続(常時)通電でしょうか?
常時通電しています。
雨センサ AKI-1805の通電状態でのヒーターの抵抗値は何[Ω]でしょうか?
526オームです。
雨センサ AKI-1805の電源を15[V]とした場合 ヒーターを含む電源からの電流は何[A]でしょうか?
消費電流=10mA + 電源電圧/526 の計算式に当てはめて
消費電流=38.5mA となります。
http://www.asuzac-pd.jp/seihin/3heat.htm の取扱説明書をご覧ください。
雨センサで鳥糞などの付着による誤作動対策等を行う事は可能でしょうか?
鳥の「爆撃」に対する対応策は無いと考えております。
また、その件が問題になったという話は(35年間)聞いたことがございません。
「晴れ時の爆撃」=すぐ乾くので、あまり問題にならない。そのうち、雨できれいになる。(自浄作用に期待している)
「雨時の爆撃」=雨で流れるので、全然問題にならない。と考えています。
雨センサの耐久年数が3-5年と記載がありますが、農業関係に使用する為、屋外設置の際の耐久年数はどれくらいになりますでしょうか?
農業関係で厳しいのは、農薬による腐食ですが、できれば防除後はセンサ表面を拭いていただきたいと思います。
露地栽培でない場合は、消毒液も問題にならないと思われます。
なおご参考までに、「センサ面」の屋外環境の厳しい順に下記になります。
① 鉄道沿線のパンタグラフからの鉄粉が飛び散る場所
② りんご・ぶどう畑周辺の強アルカリ性/酸性 の消毒液がかかる場所
③ 温泉街など硫化水素雰囲気の場所
④ 塩分を多く含む海岸近くの場所 (離島の無人局)
⑤ 工場団地のよくわからないが空気が危なそうな場所