実績紹介TRACK RECORD

2025年06月30日

実績紹介 大阪・関西万博様

雨センサ

大屋根リング

2025年に開催される大阪・関西万博では、会場の象徴ともいえる「大屋根リング」の木材をリユースする計画が進められています。
そのためには、リングの木材がどれだけ雨に曝されたかを把握することが求められていました。
そこで今回、すでに各所でご使用いただいている雨センサ「AKI-1805」に加え、その運用に合わせたデータ記録盤の設計・製作のご依頼をいただきました。

 

【納入内容】
雨センサ:計90台
UPS搭載制御盤:計9台

雨センサ 制御盤
 

【設置範囲】
設置範囲:大屋根リング内の木材

 

【導入製品】
今回ご採用いただいた雨センサ「AKI-1805」は、表面にヒーターを内蔵しており、結露や湿度に強く、誤検出しにくいのが特徴です。
30年以上の実績があり、屋外での長期運用にも適しております。今回のような信頼性が求められる現場に最適な製品です。

 

【当社の対応と工夫】
大規模で、しかも屋外への長期設置ということで、いくつかの工夫を凝らしました。

  • ・制御盤は防水・防塵仕様はもちろん、外気温による内部温度の上昇も考慮した設計になっています。
  • ・UPS(無停電電源装置)を搭載し、停電時にも記録が途切れないよう、センサの動作を継続。大切なデータを確実に残せるようにしています。
  • ・センサからデータロガーまでを一括設計・納入することで、現場での作業がスムーズに進むよう、細部までトータルで対応させていただきました。
 

【今後の展望】
現在、現地での設置作業は完了し、計測がスタートしています。
センサたちは、大屋根リングの木材がどれだけ雨に打たれたかを静かに、正確に記録し続けます。
そして将来、
「この木材はあまり濡れなかったから、再利用OK」
といった判断に、このデータが役立つかもしれません。
そう考えると、私たちの仕事がこの大きなプロジェクトの一部になっているんだなと、とても嬉しく、やりがいを感じます。
私たちはこれからも、自社開発センサを活かして、社会のインフラや環境を“見える化”するお手伝いをしてまいります。

大屋根リング全体の構造と、柱の一部に設置された雨センサ(右中央) 大屋根リングの柱に設置された雨センサの様子 大屋根リングに取り付けられた雨センサの拡大写真
 

※記事内の会場の写真はすべて日本国際博覧会協会様よりご提供いただきました。
ご協力ありがとうございました。

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