水分検知センサー・ドライバICAKH-108G, AKH-109G
電気抵抗式水分検知センサを交流駆動させるためのハイブリッドICです。
AKH-108G +8~+24Vタイプ(使用方法により、+3V~ 使用可)
AKH-109G +3~+15Vタイプ
特 長FEATURE
・わずかな外付けの抵抗とコンデンサで、水分検知回路を構成することができます。・出力はオープンコレクタになっていますので、CPUとの直結も可能です。
・内部に5Vのシリーズ・レギュレータを持つ「8V~24V」電源入力のAKH108Gと、内部回路電源を直接供給する「3V~15V」電源入力のAKH109Gがあります。
※AKH108Gは1ピンと2ピンをショートすれば、3V~使用可能です。回路の確認、ご不明点はお問い合わせください。
・AKH108Gは5V出力端子があり、外部回路で許容範囲内で使用することができます。
・チャタリング除去回路が内蔵されています。
・センサ電極に低圧交流(570±30pps)を加圧するため、電極の電気分解による腐食を大幅に抑えることができます。
・センサ入力端子(電極)間がショートしても、破損の原因にはなりません。
・センサへのケーブルは通常のキャプタイヤ・コードが使用でき、施工が簡単です。

使用事例EXAMPLE
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住宅天窓の自動開閉
仕 様SPECIFICATIONS
端子名と機能
1 | Vcc | 電源入力 | |
2 | Vout | +5V出力 | AKH108G時 |
Vcc | 電源入力 | AKH109G時 | |
3 | CLKOUT | クロック出力 | 570±30pps |
4 | OUTPUT | オープンコレクタ出力 | 晴れ:ON/雨:OFF |
5 | DLYCNT1 | OFFディレイコントロール | |
6 | DLYCNT2 | ONディレイコントロール | |
7 | Vss | GND | |
8 | REF1 | 基準電圧1 | 「AKH108G」= 2.5±0.15V 「AKH109G」= 0.5Vcc±5% 但し、8ピンに220kΩを接続した場合は、0.41Vcc |
9 | SNSIN1 | センサー入力信号1 | |
10 | SNSIN2 | センサー入力信号2 | |
11 | CLKIN | クロック入力 | |
12 | REF2 | 基準電圧2 | 「AKH108G」= 1.4±0.13V 「AKH109G」= 0.29Vcc±5% |
最大定格(Ta=25℃)
電源電圧 Vcc-Vss | 35V | AKH108G |
18V | AKH109G | |
出力耐圧 | 35V | オープンコレクタ出力 |
出力吸込電流 | 25mA | – |
Vout供給電源 | 80mA | AKH108G |
動作温度範囲 | -20 ~ +70 ℃ | – |
保存温度範囲 | -55 ~ +125 ℃ | – |
推奨動作条件
電源電圧 Vcc-Vss | +8 ~ +24V リップル10%以内 (使用方法により、+3V~ 使用可) |
+3 ~ +15V リップル20mV以内 |
出力電圧 | 24V以下 | 24V以下 |
出力吸込電流 | 16mA以下 | 16mA以下 |
Vout供給電流 | 0.25W/(Vcc-5V)A以下 | – |
使用温度範囲 | -15 ~ +65 ℃ | -15 ~ +65 ℃ |
電気的特性(Ta=25℃)
オープンコレクタ出力論理 雨(濡):OFF、晴(乾):ONAKH108G
出力吸込電流 | 出力飽和電圧 ≦ 1.5V | 6 | 16 | mA | |
出力飽和電圧 | 出力吸込電流 = 4mA | 0.2 | 0.4 | V | |
出力リーク電流 | 出力電圧 = 5V | 0.1 | nA | ||
消費電流 | Vcc = 8V~24V | 8 | 10 | mA |
AKH109G
出力吸込電流 | 出力飽和電圧 ≦ 1.5V | 6 | 16 | mA | |
出力飽和電圧 | 出力吸込電流 = 4mA | 0.2 | 0.4 | V | |
出力リーク電流 | 出力電圧 = 5V | 0.1 | nA | ||
消費電流 | Vcc = 5V | 4.4 | 5.5 | mA |
感度調整
VRが大きいほど感度が上がります。ただし、最大30kΩにしてください。
また最低感度を下げる場合は、RI(100Ω)を小さい抵抗値(最小50kΩ)に変えてください。

・感度計算式
出力がON(晴れ)からOFF(雨)に変化する、9、10ピン間の抵抗換算値をRrnとした場合、

※R1、R2、VRの単位はkΩです。
※この計算式はセンサ、及びケーブルの容量は考慮していません。あくまで目安として下さい。
注意事項

・センサーケーブルはAC電源ラインと密着して配線しないで下さい。やむを得ない場合は、シールド線をご使用ください。(図A参照)
・センサー入力信号回路のサージ対策は、図Bを参照して下さい。
・センサー形状、気温、湿度などの要因により、入力間抵抗の変化が緩やかな場合(雨センサーとして使った場合の”雨上がり”など)には数分~数十分の間、出力が確定しない(ふらつく)ことがあります。装置として問題になる場合は、後回路、プログラムにて対処してください。
・電源投入後、出力が安定するまで最悪0.5秒程度かかります。装置として問題になる場合は、後回路、プログラムにて対処してください。
・本品を商品の一部としてご使用になる場合は、購入者の責任においてフェールセーフ設計およびエージング処理など、装置としての出荷保証をご確立ください。
別売品

価 格PRICE
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回路図SIRCUIT DIAGRAM
内部ブロック図

電源部詳細図

参考回路

注1
・VOUT(+5V出力)を外部回路で使用する場合は必要に応じて2ピンにコンデンサー(10μF程度)を取り付けてください。
注2
・抵抗は定格電力0.1W以上を使用してください。
・コンデンサーは耐圧10V以上を使用してください。
ただし、電源部分に接続する部品は電源電圧に対応した部品を選定してください。

外部回路で+5V電源を必要とされる場合は、2番ピンの+5出力を使用する他に、
上図のように電源ブースト回路を設けることができます。

注1,2
・回路構成は「2ピン」が「VOUT(出力)」から「VCC(入力)」に変わる他は“AKH-108G”と同じになります。
ただし、電源電圧が3.5V 以下の時は8ピンに220kΩの抵抗をVSSとの間に接続してください。
注3
・抵抗は定格電力0.1W以上を使用してください。
・コンデンサーは耐圧1.5VCC以上を使用してください。