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2006年04月01日

いもち病ってなに?

クロップナビ

いもち病とは、イネいもち病菌によって引き起こされる稲の病害です。

イネいもち病菌はいわばカビの1種

イネいもち病菌は糸状菌と言って、いわばカビの1種。酵母、カビ、キノコ等と同じ菌類の仲間です。
糸状菌は、胞子を作って増えるので、いもち病の病原菌も条件が揃えばどんどん胞子を作って増殖します。
昔から大凶作の原因のひとつともいわれる病気です。

 

いもち病胞子
 
長野県農事試験場  山下亨氏 提供

どうやってこのいもち病が発生するかといいますと、、、

まず、このいもち病菌が濡れたイネの葉に付くとところから始まります。
このとき適度な温度と水滴があると、いもち病菌は葉に侵入し、イネの中に広がっていきます。
イネの場合、主に「葉いもち」と「穂いもち」の2つが影響が大きく恐れられています。

葉いもち

「葉いもち」にかかると、葉枯れを起こし、草丈が伸びず、ひどい場合には、立ち枯れを起こしてしまいます。季節的には、梅雨時の6月下旬から7月下旬に発生しやすくなります。
 
穂いもち
「穂いもち」にかかると穂に養分が行かず、いわゆる実がならない「白穂」となって収穫量に大きく影響します。
また、獲れたとしても品質は大きく落ちます。
いもち病を防ぐには、発生前の予防がもっとも効果があり、その発生時期を予想し、事前の防除処理を取ることが絶対条件になります。
 

 

水田でいもち病の発生する条件を精密に観測し判定できれば、
農薬を使用するかどうかの判断にとても有効となります。

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